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2019/08/14

アメリカ人の食生活とライフスタイル 4

アメリカの東海岸や西海岸の富裕層の間では、食事によって身体が作られているとの意識が浸透しています。

 

 

女性が健康で美しくなるためや、スポーツ選手のみならずビジネスマンでも仕事で高いパフォーマンスを発揮するために、単に美味しい食事ではなく、栄養の面でも質の高い食事を求める人々が多くいます。

 

 

オーガニック野菜や自然食品を扱うスーパーマーケットのホールフーズマーケットやトレーダージョーズは、カリフォルニア州などの西海岸や、ニューヨーク、ボストンなどの東海岸を中心に、それぞれ全米で400店舗以上展開しています。

 

 

また、日本でも流行ったアサイーやキヌア、チアシード、ゴジベリーなどのスーパーフードも最初にアメリカで人気になったものです。

 

 

スーパーフードは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの必須栄養素が多く含まれている食品ですが、最近、アメリカで注目されているものの一つは、ヘンプシード(麻の種)です。

 

 

ヘンプシードには、タンパク質やミネラル、体内で作ることのできない必須脂肪酸のオメガ3やオメガ6が多く含まれており、サラダなどのトッピングとして食べられる他にも、豆乳の代わりにヘンプシードミルクとして使われています。

 

 

日本では、ヘンプ(麻=大麻)は大麻取締法によって栽培が禁止されていますが、大麻の様々なよい効果が海外では認識されています。

 

 

特に、大麻から抽出されるCBD(カンナビジオール)オイルは、薬物としての大麻のような覚醒(気分が高揚する)作用はなく、うつ症状や慢性の痛みの軽減、深く眠れる効果や気分を落ち着かせる効果を有することから、一般の家庭でも用いられています。(少し値段が高いですが、CBDオイル入りのチョコレートなどもオーガニックスーパーで売っています。)

 

 

また、日本では、仕事で頑張る時には、ユンケルやリポビタンD、アリナミンVなどの栄養ドリンクを飲むのが一般的です。(自分も農水省時代には、身体にあまりよくないと思いつつも、多用していました。)

 

 

アメリカにも、日本でも販売されているMonsterという栄養ドリンクがありますが、果糖ブドウ糖液や添加物が大量に入っているために、自然派志向の方は当然、飲みません。

 

 

代わりに、生野菜をコールドプレスして生姜やターメリックなどの自然由来の栄養素を多く入れたドリンクを、ショットで飲んで元気を出すことが、人気になりつつあります。

 

 

(米国のスーパーで販売されている天然由来の栄養ドリンク)

 

 

 

(続く)

2019/08/07

アメリカ人の食生活とライフスタイル 3

先週は、定休日の火曜日に貸切営業がありその準備を行っていたために、Blogの更新が2週間ぶりとなりました。

 

 

2週間前に梅雨が明けてから、猛暑の日々が続いていますが、Kumeysではエアコンの効きが悪く、店内の温度が高めです(^^;)

 

 

 

*

 

アメリカ人の食生活とライフスタイルの続きとなりますが、アメリカ社会の特徴は「多様性と格差」と言えると思います。

 

 

中西部や南部の田舎は、アメリカの中でも比較的、均質で保守的な社会ですが、ニューヨークやボストンがある東海岸や、ロサンゼルスやサンフランシスコがある西海岸は、より多様です。

 

 

人種も、白人と黒人だけではなく、メキシコやカリブ海出身のヒスパニックのほか、最近はアジア系も多くいます。

 

 

アジア系のみを見ても、中国、韓国、ベトナム、インド、フィリピンなど様々です。

 

 

このため、食生活も多様で、中西部ではハンバーガーやピザ、ホットドッグ中心の食生活ですが、東海岸の都市部や西海岸では、中華料理、タイ料理、ベトナム料理、インド料理、日本料理、イタリア料理、メキシコ料理などのお店がたくさんあり、日本と同様にそうしたバラエティ豊かな食事を取ることが生活の一部となっています。

 

 

一例でいえば、寿司はいまやアメリカでも人気で、東海岸・西海岸では、スーパーのお惣菜コーナーでも巻き寿司が置いてあり、大学生や会社員がランチでお寿司を食べることは、日常の一部です。(一方で、中西部のインディアナ州では、いまでも生魚は食べたことがない、好きではないという人が多数います。)

 

 

アメリカ社会のもう一つの特徴は格差です。

 

 

格差は特に大都市で顕著で、圧倒的なお金持ちと、とても貧乏な人が共存しています。

 

 

格差は、金銭面だけではありません。

 

 

アメリカの平均的な教育のレベルは日本を下回っていると思いますが、一方でずば抜けて優秀な学生も多く、ハーバード大学、スタンフォード大学などの大学には、世界的に有名な教授やノーベル賞受賞者も多くいます。

 

 

また、アメリカの市役所などは、手続きがとても遅くて待たされることが多いなど、平均的には日本の行政機関の方がレベルが高いと言えますが、一方で行政機関においても市長のリーダーシップによって改革を行って、圧倒的に効率的で評判のよい仕組みを作っている町が幾つかあります。

 

 

点数化するとすれば、日本の行政機関は、どこの町の市役所にいっても80点のレベルでほぼ変わりがないのに対して、アメリカでは平均は60点ですが、その中身を見ると50点台の町が多数で、ごく少数ですが90点、100点の町があるという状況です。

 

 

こうしたアメリカの格差は、食事についても当てはまります。

 

 

平均で見れば、ご飯と味噌汁とおかずといった和食を中心とする日本の食生活の方が、アメリカの食生活よりも健康的だと思います。

 

 

日本で暮らしていれば、(実は)食品添加物の問題があるとはいえ、毎日コンビニ食、毎日ファーストフードといった極端な食生活をしない限り、比較的、バランスのとれた食生活を過ごすことができます。

 

 

このため、ダイエットをしている方や、病気・アレルギーを経験した方以外で、食事の大切さについて一生懸命考える人は、日本ではそれほど多くいないのではと思います。

 

 

一方で、アメリカは、もともとの食生活が、野菜の少ないハンバーガーやピザ、トランス脂肪酸たっぷりのフライドポテト、ほぼコーンシロップ(果糖ブドウ糖液)で出来たコーラなどの、身体によくないものが中心になっています。

 

 

このため、アメリカでは肥満や病気も多いですし、一般の方でも、もっと身体によい物を食べたいと考えている人が、多くいます。

 

 

野菜も、日本の野菜はとてもレベルが高いために、スーパーで買う普通の野菜でも美味しさの面では十分で、よほど意識が高くなければオーガニック野菜を積極的に買おうとする人は、多くありません。

 

 

一方で、アメリカではスーパーで売っている普通の野菜がそれほど美味しくないために、もっと美味しくて安全なオーガニックの野菜の需要が高く、オーガニック系のスーパーが都市部の比較的裕福な層の間では人気となっています。

 

 

(続く)

2019/07/24

アメリカ人の食生活とライフスタイル 2

昨日は、下北沢でKumeysと同様にオーガニックやナチュラルをコンセプトにレストランを経営しているinning+(イニングプラス)さんのご夫妻と一緒に、埼玉・秩父の渓流に行くことができました。

 

 

マイナスイオンを浴びて自然のパワーを感じることができた貴重な機会でした。

 

 

 

前回のBlogで、アメリカ中西部のハンバーガーを中心とする食生活について書きました。

 

 

この後、東海岸や西海岸の食生活を取り上げる前に、中西部のライフスタイルについて少し触れたいと思います。

 

 

アメリカ中西部・インディアナ州の人口10万人ほどの街で、アメリカ人の家庭にホームステイしながら3年間地元の高校に通った生活の中で、特に印象に残っているのは、

 

 

アメリカ人が自然を感じながら生活していること、そして毎日の生活を楽しむという意識が高いことです。

 

 

インディアナ州の小さな町では、土地が広いので、多くの家庭はみな庭付きの家に住んでいて、住宅街には大きな木もたくさんあり、それだけでも自然が感じられるのですが、

 

 

更に週末には、そこから車で1時間ほどの湖のほとりにある別荘に行くのが一般的でした。

 

 

湖では、ボートに乗って水上スキーやウェイクボードをしたり、BBQをして、夜には灯りがない真っ暗な夜空で天の川を眺めることができ、

 

 

そうしたライフスタイルが、お金持ちだけではなく中流の一般的な家庭でも当たり前になっていることに、自然資源が豊富なアメリカの生活の豊かさを感じました。

 

 

*

 

また、アメリカではスポーツが盛んですが、日本と違うのは、スポーツがシーズン制で、練習量も少ないことです。

 

 

日本の高校では、野球やサッカー、バスケなどの部活に入ったら、3年間同じスポーツをします。

 

 

アメリカの学校のスポーツはシーズン制ですので、秋はアメフトやサッカー、冬はバスケットやレスリング、バレーボールなど、春は野球やサッカーなどと、季節ごとに分かれています。

 

 

アメリカの高校生で運動ができる生徒は、秋にはフットボールをして、冬にはバスケットをして、春には野球をしてと、一年で異なるスポーツを経験し、更に夏の長い夏休みの期間中の大半は自由に過ごして特に運動をしません。

 

 

日本の部活では、一年間休まずに毎日練習をして、甲子園や全国大会を目指すというのが一般的です。

 

 

アメリカでは、そもそもスポーツは根性を鍛える為ではなく、楽しむために行うという考え方です。

 

 

このため、何か(勉強をする時間や家族との時間など)を犠牲にしてまでスポーツをするという考えはあまりなく、かなりメリハリをつけて、練習をするときは一生懸命やる、それ以外のときは休むということが浸透しています。(長時間の練習を禁止することがルールとして定められています。)

 

 

日本と比べて少ない練習時間でも、アメリカのスポーツ選手の能力は高く、大学でもプロでも、アメフト、バスケ、野球などのアメリカのスポーツ界のレベルは世界一で、

 

 

オリンピックでも日本をはるかに超える数の金メダリストを輩出していることは、考えさせられます。

 

 

以前のブログの記事でも少し書きましたが、スポーツで成果を出すためには、心・技・体の全てが大事です。

 

 

練習をたくさん行って技術を磨く以外にも、ポジティブな心の状態を保つことや幅広い視野を持つこと、体を鍛えるためには負荷をかけるだけではなく休養が大事であることなどが、関係しているのかもしれません。

 

 

*

 

生活を楽しむという意味では、アメリカの高校では、毎月学校主催のダンスパーティーがあり、1年に数回ある大きなダンスパーティーではみなドレスアップをして気合いを入れて参加をします。

 

 

高校生活自体も、日本のように大学受験のために遊ばずに勉強をするのが美徳という考え方は、あまりありません。

 

 

勉強も集中して一生懸命やるけれど、高校生でもしっかり遊んで人生を楽しむことを学校から推奨されれていることも、日本と大きく異なる点です。

 

 

日本の教育制度というのは、明治時代にその基礎ができたものですが、その当時の日本には、一人一人の能力を伸ばし、個人が才能を発揮して豊かな生活を送れるようにするというような考え方はありませんでした。

 

 

富国強兵で欧米諸国に追いつくために、国のために勤勉に働く労働者や兵隊を育成することを目的とした教育を行っていたことに気付かされます。

 

 

一方で、アメリカは独立戦争で自由を勝ち取った国で、よくも悪くも、個人の自由というものが尊重されています。

 

 

国や組織のために自己を犠牲にするというような考え方はあまりなく、一人一人が与えられた人生を一生懸命生きて、一生懸命毎日を楽しむという考え方が主流です。

 

 

それがスポーツ以外でも、例えば音楽やミュージカルなどの芸術やエンターテイメントが盛んで、発達していることに結びついているのではと思います。

 

 

ただし、物事にはよい面、悪い面がありますので、アメリカのこうした考え方が必ずしも優れている訳ではありません。

 

 

アメリカには貧困や格差、深刻な犯罪、効率的に機能していない行政機関などの問題も多々あります。

 

 

アメリカにもよい面、悪い面があり、日本の生活や伝統にも多くの優れた面があります。

 

 

異文化が交流することによって、それぞれのよい面を取り入れ、悪い面を改善しながら、より洗練された文化に発展させていくことが大事なのであり、それは日本人の得意とすることでもあると思います。

 


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