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2019/09/25

飲食業と食品添加物 1

海外(特にアメリカやヨーロッパ)で暮らしていると、日本の食事は本当に安くて美味しいと感じます。

 

 

アメリカのボストンやニューヨークの(ファーストフードではない)レストランでランチを食べると、料理の代金に加えてチップを支払わなければならないこともあり、飲み物を頼まなくても、大体15ドル(1,600円)位はします。

 

 

日本では、東京のオフィス街でも1,000円以下で美味しいランチが食べられるお店がたくさんありますが、海外の先進国で1,000円以下で美味しいランチのお店を探すのはなかなか難しいです。

 

 

以前は、日本は食事が安くて美味しいので素晴らしい!としか思っていなかったのですが、飲食業界にいると、日本で安くて美味しい料理を提供できる理由は、食品添加物の使用が多いことが大きな要因の一つであることに気付かされます。

 

 

飲食店のコストの中で一番大きな割合を占めるのが食材原価で、次に人件費。その他に家賃・光熱費、備品代、広告費などがありますが、東京で飲食店を多数展開している経営者に私が言われたのは、

 

 

「今は人手不足で人件費は上がる一方、また東京では家賃も高くて下げるのは難しい、そうすると飲食店で利益を出すためには食材原価を下げるしかない」とのことです。

 

 

美味しい料理を提供するために、よい食材を使うと、当然、コストが上がります。

 

 

そこで、飲食店で利益(決して過度な利益ではなく、経営が成り立つくらいの適度な利益です)を出そうとすると、いかにして安い食材を仕入れるかが重要になるということです。

 

 

そして、安い食材はそのままではそれほど美味しくないので、化学調味料を使って美味しい味にして、着色料などで美味しそうな見た目にして、保存料を使って日持ちするようにします。

 

 

実際には、飲食店で添加物を配合して加えているのではなく、既に添加物が入った安くて美味しい食材を仕入れています。

 

 

食事をするときに、消費者が最も気にするのは、味と値段です。

 

 

安くて美味しいお店は、当然人気になります。

 

 

でもそのお店で使っている食材に、どのような添加物が使われているかを気にして食べる人は、ほとんどいません。

 

 

そうするとお店としても、いかにして美味しさを維持しながらコスト(食材原価)を下げるのかを一生懸命考えるようになります。

 

 

添加物というと、マクドナルドやモスバーガーなどのファーストフード、牛丼店、CoCo壱番屋などのチェーン展開しているカレー屋さん、デニーズなどのファミリーレストランなどでは多く使われているかもしれないけれど、個人経営で定食を出しているお店やパスタなどを出しているイタリアンなどの普通の洋食店ではそれほど使われていないだろうと、大抵の人は考えるとと思います。(自分も飲食業界に入る前はそうでした。)

 

 

実際には、飲食店が仕入れる食材の中に、多くの食品添加物が含まれているのは当たり前になっており、よっぽどの努力をしないと、添加物を排除することは至難の業になっているのが現実です。(厳密には、食品添加物に分類されるものの全てが身体に悪影響を与えるものではなく、自然由来のもので必要な添加物もありますが、そうではない化学合成された食品添加物が多く使われているのが実態です。)

 

 

(続く)


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