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2019/03/06

飲食事業を始めた経緯 4

自分は中学生の頃から新聞を読むのが好きだったのですが、新聞に書いてある記事や社説の大半は、社会が抱える課題、問題についての記事のため、自然とそういった社会課題を解決するための仕事をしたいと考えていました。

 

 

このため、民間企業の就職活動は行わずに、国家公務員試験を受験しました。二度目の受験で試験を合格した後に、官庁訪問を行って自分の希望する省庁の面接を受けるのですが、国際関係に関心を持っていたために外務省、そしてオーガニック食品を普及したいとの思いから、農林水産省の面接を受け、結果、運良く農林水産省の内定を頂くことができました。

 

 

農林水産省入省後は霞ヶ関で働いていましたが、霞ヶ関の省庁の仕事は知る人ぞ知るかなりのハードワークです。

 

 

農林水産省の仕事は、簡単に言うと、日本の農業や食品産業を振興して、消費者が安全な食料を常に手に入るようにすることです。そのために、毎年3兆円ほどの予算を使って補助金を交付するための何百もの事業を立てて運営すること、食品の安全確保や環境保護のために農薬の使用基準などの法律を作成してその運用を行うことが主な仕事です。

 

 

補助金を交付するためには、公平に厳密なルールに基づいてお金が使われるように、補助金交付要綱・補助金交付要領といった文章を定める必要があるために、入省後すぐに、先輩の厳しい指導を受けながら、そうした文章を数多く作成していました。

 

 

また、法律を運用する際にも、法律自体だけではなく、様々な事例に対応した細かいルールを定めるために、政令、省令、通知文書といったものが定められており、入省後には自分の担当する部署の数多くの行政文書について理解し、日々の運用のために、そうした文書を改正するための仕事も行います。

 

 

更に、霞ヶ関の省庁の重要な仕事の一つとして、国会対応があります。日本の統治機構は、三権分立の考え方に基づき、国会が行政の仕事をチェックしているために、毎日、国会議員からの要請に基づいて資料を作成したり、国会での審議に備えて大臣答弁資料を作成します。

 

 

入省直後は、窓口係として、毎日何十件と来る国会関係の仕事を受け付けて、案件毎に異なる担当部署に仕事を割り振り、進捗を確認して、成果物を提出するのが役割です。単に割り振りをするのみではなく、内容をよく理解して、担当部署と相談しながら、どの範囲までの資料を自分の管轄の部署で作成することができるかを整理して、できないものは他の省庁に依頼をしたりといった対応を考えることも必要であり、丁寧に対応をしていると一件を処理するのにもそれなりの時間がかかります。

 

 

毎日、こなせきれないほどの仕事があり、自分が担当する文章や資料についての厳しいチェックも先輩から受けて、難解な資料を解読しながら資料の修正などを行うために、終電までの時間に帰れる日はほとんどなく、他の職員も遅くまで働いているので、毎晩、深夜2時か、3時頃まで働いていました。

 

 

当時は、まだ働き方改革のような動きもなく、仕事ができるようになるためにはたくさん働くのが当たり前という雰囲気でしたので、長時間働くことはそれほど苦ではなく、同期で集まった際などは、忙しさ自慢で盛り上がっていました。

 

 

(続く)


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